リオデジャネイロ五輪出場に掛け、世界体操開幕。女子チーム、好調な滑り出し。

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【グラスゴー(英国)田原和宏】22日は、予選2組で3大会連続の五輪出場を目指す日本が23日の演技に向け、サブ会場で調整し、試技順も発表された。日本の決勝進出の鍵となる平均台と段違い平行棒の2種目でトップを任されたのは補欠から繰り上げで起用された村上茉愛(まい)=日体大。

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村上茉愛

大舞台の経験と勝負度胸を買われた村上は本来、床運動や跳馬と脚力を生かした種目を得意とする。試技順から日本の苦しい事情が浮かび上がる。

来年のリオデジャネイロ五輪の予選を兼ねた体操の世界選手権は23日(日本時間同日夕)に開幕して、初日は女子予選の前半6班を終えて団体総合の日本は223.863点の4位と、3大会連続の五輪出場に向けて好位置に付けた。8位以内に入れば五輪出場権を獲得する。ロシアが暫定首位で、英国、イタリアが続いた。24日は3連覇を狙う米国や中国が演技する。

 今回の予選対策

団体の予選方式は「6−5−4」。選手登録された6人中5人が演技。その上位4人の得点で争われる。試技順の基本は選手が安心して戦えるようにミスの少ない選手をトップに起用し、得点力の高い選手を後ろに回す。

とりわけ、落下が伴う平均台と段違い平行棒は大きな減点につながるだけに、トップの役割が重要になる。本来ならば、チーム最年長の20歳の笹田夏実(日体大)が務めるのが理想だった。だが、今季苦しんできた右手首のけがの回復が思わしくない。塚原千恵子監督は「笹田の状態が不安定だから。(試技順を)変えざるを得なかった」と明かす。初出場の選手には平均台などを得意とする選手もいたが、大舞台に慣れた村上を選んだ。

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笹田夏実

村上、3度目の世界選手権経験に期待

村上は今回が3回目の世界選手権。17歳で初出場した2013年には床運動で4位と活躍。だが、昨年は得意のはずの床運動で失敗。不本意な結果に終わった。今年は春先に持病の腰痛が悪化したこともあり成績が振るわず、代表からも外れていた。だが、その後、代表選手にけがが相次いだことから補欠に追加された。村上は「日本のために選ばれたのなら、やるしかない」と万一の起用に備えて準備を重ねてきた。春先と比べて体重も3キロ減。体幹強化などの筋力トレーニングで体を絞ることでキレのある動きを取り戻しつつある。チームの浮沈は、チームのムードメーカーも務める19歳に託された。

個人総合

個人総合は補欠から繰り上がった村上茉愛(日体大)が4種目合計56.366点の5位、寺本明日香(中京大)は55.532点の13位につけ、各国・地域最大2人の上位24人による決勝へ前進した。初代表の宮川紗江(セインツク)は、14.900点の床運動で種目別トップに立った。

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寺本明日香

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宮川紗江

これから、目が離せそうにない。

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