巨人、野球賭博事件で新たに笠原将生投手と松本竜也投手の関与を発表。野球界の闇はどこまで深いのか?

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読売ジャイアンツは10月5日、同球団に所属する福田聡志投手が野球賭博行為に関与していた疑いがあると発表し、日本プロフェッショナル野球組織(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーに告発。

あれから約2週間、野球賭博問題を調査してきた日本プロフェッショナル野球組織(NPB)の調査委員会(委員長・大鶴基成弁護士)は21日、これまで行ってきた調査の中間報告を熊崎勝彦コミッショナーに行い、福田選手以外に、巨人軍所属の笠原将生(しょうき)投手(24)と松本竜也投手(22)の2選手も野球賭博に関与していたことを明らかにした。

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調査報告の内容

調査委員会の発表によると、笠原選手は2014年の4~10月頃、税理士法人勤務という知人男性とプロ野球の約10試合を対象に賭けをしたほか、14年の4月~今年8月頃、この知人男性らと高校野球の試合を対象にした賭けや賭け麻雀、バカラ賭博をするなどしていた。

また、笠原選手は、別の飲食業者の知人とも14年4~10月頃、プロ野球の10~20試合を対象に賭けをしていた。さらにこの飲食業者とは、14年4月頃~今年9月頃、高校野球の試合を対象にした賭けをしたり、賭け麻雀や賭けゴルフをしたりしていただけでなく、松本選手がプロ野球や高校野球の試合に賭ける内容を飲食業者に伝えたり、賭け金の精算支払いを手伝ったりすることまで行っていた。

松本選手は14年6~10月頃、笠原選手を介して、飲食業者とプロ野球の10数試合を対象に賭けをしていた。

一連の経緯

ジャイアンツ球場に、およそ似つかわしくない風体の男が訪れた。

「球場をうろついていた男はチンピラのようなジャージ姿で、女性や子供の姿も多い球場ではあまり見かけない格好でした。

男は入り口でガードマンに止められると、『福田さんに金を貸している』と声を荒らげたそうです。最初、周りで見ていたスタッフは『飲み屋のツケか何かだろう』と軽く考えていましたが、こんな深刻な話になるとは……」(球団関係者)

百数十万円の借金を、わざわざ球場まで取り立てに来たジャージの男こそ、福田を野球賭博に引き込んだAである。

Aの話から問題が発覚し、球団は急遽、福田から事情聴取。携帯電話の通話記録やメールから野球賭博を行っていた証拠が出てきたため、翌10月1日に熊崎勝彦コミッショナーへ通報するとともに、福田と、チームメイトの笠原将生(24歳)に関して調査を開始した。

そこから記者会見までの4日間に、何が行われていたのか。

「弁護士らが動いて調査していたんです。しかし、これは氷山の一角。いくら浄化されているとはいえ、野球界と裏社会、古くからある『闇』が簡単に無くなるわけがない。

現在は、これ以上繋がっている人間の名前が出てこないようにフタをしている段階。これ以上の実名が出ることは許されないですから、巨人もNPBも『延焼』を防ぐことに躍起になっています」(スポーツ紙記者)

福田とAを会わせたのが笠原だという。

「福田と笠原は、二人ともギャンブル好きという共通点があり、一緒に食事をするなど、仲がいい。遠征先でも、よくスポーツ紙の競馬欄を二人で見ながら、ああだこうだと言っていました。競馬だけでなく、麻雀やトランプなどヒマさえあれば遊んでいるような感じでした。

特に、福田はギャンブル狂で、契約金や年俸をバクチであっという間に使い果たしたと言われ、借金もあったようです。そこに、元々賭け麻雀仲間として遊んでいたAがつけ込み、野球賭博に誘い込んだのでしょう」(前出・球団関係者)

言葉巧みに福田を野球賭博へと引きずり込んだA。福田は当初、少額の勝ちを重ねたという。勝つことで深みにはまり、負け始めると熱くなって抜けられなくなるのは、ギャンブルの定め。高校野球賭博でかさんだ負けを取り返すため、福田はプロ野球の賭博にまで手を出すようになる。

福田聡志 (32歳)  入団10年目、今季の一軍登板はなかった

福田が手を出した野球賭博は、胴元がハンデをつけて客が張る形で、自分が客を見つけてくれば胴元になることも可能な「ねずみ講」形式。野球賭博のある胴元は「胴元を辿っていけば、どこかで必ずヤクザに行き当たる」と明かし、こう語る。

「基本的に1口1万円からで、試合が休みとなる毎週月曜に1週間分の勝敗を清算する。週に30試合前後あり、日曜日には負け分を取り返そうと大きく賭ける人も増えるから、百数十万円程度の負けなら珍しい額ではない。

ただ、毎週清算していなかったことや、この時期になってAが、球団に分かる形で取り立てに行ったのは不思議です」(前出・記者)

闇の真相は?

まず、今回のAは、笠原の知人で税理士法人勤務の男性と報じられている。Aとはどんな人物なのか。

「名古屋にゆかりのある人物で、広域暴力団との繋がりが噂される中日OB・Xの元側近。一時期はXのスケジュール管理などもしていたと言われています。ただ、数年前に関係が切れたとも聞いた。

現状、取り立て騒ぎに関しては警視庁の生活安全課が動いているようです。Aと暴力団との繋がりについても、もちろん捜査を進めているでしょう」(前出・記者)

憶測だが、ハンデをつける暴力団関係者が、野球賭博で負けの込んだ現役選手に近づき、チーム事情を聞き出そうとしたとも考えられる。そうなると、新たな黒い霧事件の温床の可能性もあり得る。

CSを控え盛り上がりを見せる時期に、わざわざ目立つ行動をした裏には、文部科学省が進める『野球くじ』に客を取られたくない暴力団側の狙いがある、と勘ぐってしまうのは私だけだろうか・・・

黒い霧事件 (日本プロ野球)

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